睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは

いびきの原因となり得る睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が何回も止まってしまう病気です。睡眠時無呼吸症候群は、高血圧・糖尿病・不整脈などの心疾患の根本的な原因となり、10年間治療せずに放置していた場合、突然死する可能性も増えると言われています。

1.睡眠時無呼吸症候群の危険性

睡眠時間1時間あたりの無呼吸および低呼吸状態の平均回数(AHI)が5回以上の場合、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。AHIが5〜15回だと軽症、15〜30回が中等症、30回を超えると重症です。
睡眠時に無呼吸や低呼吸が繰り返されることで、身体は低酸素状態になるため、重大な疾患を引き起こしかねません。

2.睡眠時無呼吸症候群といびきの関係性とは

いびきをかく人が、必ずしも睡眠時無呼吸症候群であるというわけではありませんが、睡眠時無呼吸症候群の人はほとんどがいびきをかきます。

いびきは、口蓋垂が長いことや大きいことなど、喉の形の異常などが原因ですが、これらの症状に気道の閉塞が加わると、睡眠時無呼吸症候群になります。いびきでお悩みの方は、睡眠時無呼吸症候群を併発している可能性もあるので、一度検査してみることをおすすめします。

3.睡眠時無呼吸症候群になりやすい人の特徴

顎の小さい人・首の短い人・太っている人は睡眠時無呼吸症候群になりやすいです。また、10年間で10kg以上体重が増えたなど、急に太った人も要注意です。

日本人は顔が平べったくて顎が小さい骨格の人が多いので、元々睡眠時無呼吸症候群になりやすいといえます。また、患者さんの約70%は肥満なので、食生活をはじめとする生活習慣を改善することが大切です。

4.睡眠時無呼吸症候群の検査方法

簡易検査
自宅で手軽に簡単に検査が可能

自宅でも取扱い可能な検査機器を使って、普段と同じように寝ている間にできる検査です。手の指や鼻の下にセンサーをつけ、いびきや呼吸の状態を調べます。

自宅でもできる検査なので、普段と変わらず仕事や日常生活を送りながら、検査することができます。

検査の内容などによって費用が異なるので、費用等詳細はお気軽にお問い合わせ下さい。

精密検査

日帰り可能な精密検査

簡易検査よりもさらに詳しく、睡眠と呼吸の「質」の状態を調べる検査です。終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査と呼ばれます。

仕事終りの夜に入院して検査をし、翌朝出勤前に退院できるよう配慮をしています。

(提携医療機関への紹介となります)

 

5.睡眠時無呼吸症候群の治療方法

AHIが20回以上の患者さんには、鼻CPAP治療をご案内しています。これは、鼻マスクを装着し、マスクから送り込まれる空気の圧によって気道を広げて呼吸を確保する治療方法で、安全性と有効性が確立されています。

ただし、この治療方法は、睡眠時の呼吸を確保するためだけのもののため、完治はしません。生活習慣を正して肥満を解消することが、睡眠時無呼吸症候群の本質的な治療なのです。

代表的な治療法

CPAP(シーパップ)療法

CPAP療法は「経鼻的持続陽圧呼吸療法」と呼ばれ、現在欧米や日本で最も普及している治療の方法です。
日本でも広く浸透しており、保険適用下での利用ができます。

CPAP療法では、寝ている間の無呼吸を防ぐため、気道に空気を送り続けて気道を開いておく。CPAP装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送り込まれます。

正しく装着をすることで効果を発揮するものなので、使い方の理解が大切です。
当院では理解を深めて利用していただけるように、しっかりと説明をしますのでご安心ください。

マウスピースによる治療

睡眠時無呼吸症候群の治療で、マウスピースを用いるケースもあります。

上気道を広げるような形であごを固定させ、いびきや無呼吸を防ぎます。
比較的簡単に思えるかもしれませんが、必ずしもすべての症例に効果的というわけではありません。
軽度の無呼吸症候群に対しては効果的なことが多いですが、症状が重い場合、効果が不十分なこともあります。

当院では患者さんと相談をして、より良い方法で治療をしていきますので、ご希望などあればお気軽に相談下さい。

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